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音楽療法

新型コロナウイルスの影響により、現在、施設訪問はお休みしています。
地域での大人の音楽教室は、感染予防対策を行って開催しています。
音楽療法とは
私たちは、日常の生活の中に自然と音楽を取り入れています。
例えば、テレビの中でいえばCMです。必ずといっていよいほど、CMにはバックグラウンドミュージックが流れています。気がつけば、自然とそのフレーズを口ずさんでいるなど経験があるのではないでしょうか。

楽器が演奏できなくても、歌が上手ではなくても、音楽を聴いていて自然と身体が揺れていたり、手拍子をしていたり、気分転換になっていたりと、音楽には人に心理的、身体的、生理的、社会的に反応させます。
その人と音楽の特性を活かして、化学的な目でとらえながら、人々の心身の健康に働きかけようとするのが音楽療法なのです。

音楽療法は心身の機能回復・改善を図ったり、健康の増進・QOLの向上など個々の目的をもったものであり、レクリエーションとは異なるものになります。これを実践するのは、音楽家としての能力に加え、心理学・精神病理学・解剖生理学・福祉学・発達論などの専門知識を有した音楽療法士が行うことによって効果がきたいできるものです。

私どもMOAでは、全国音楽療法士養成協議会認定の音楽療法士を中心に、参加されるクライアントの状況にあったプログラムを作成し、最終目標であるQOLの向上を目指し、みなさんと一緒に音楽活動を楽しみながら実践していきます。

演奏ジャンル

● 修復・回復 何かダメージをうけた人が、再び失った機能を取り戻すこと
● 改善・向上 現在の状況をより良い状態に導くこと
● 方向転換 障害や痛みなどから軽減させるため、精神面を前向きな方向へ導くこと
● 維持 症状の進行が避けられない方の、その進行を遅らせたり現状を維持すること
● 予防 今の状態や能力が消えないように予防すること

日本での主な対象者

・高齢者
・発達障がい児/障がい者
・精神障がい者
・ターミナルケア患者、ホスピスなど
  

プログラム例

場所:デイケア 時間:約40分
席についたり、また、セラピストの準備の間、生演奏により”音楽の時間”に入る雰囲気作りをします。
歌によって『はじめまして こんにちは』とあいさつをします。
セラピストや周りの人たちとのコミュニケーションをはかります。
音楽に合わせて体を動かすことで機能維持や機能向上、また、筋肉の緩和も同時に目指します。
セラピストの動きを見て認知し、動作を模倣します。
楽器を使って、簡単な合奏をします。使用する楽器は、タンバリン・すず・ハンドベル・トーンチャイムなどの簡単なものです。
コミュニケーションや自発性、協調性などを伸ばします。楽器に触れ合奏をすることで、演奏する楽しさを実感してもらいます。
歌詞カードを使ったり、動作を伴った歌を歌ったりします。季節の歌を歌うこともあり、回想法を取り入れたり認知・記憶力の維持と機能維持につなげます。
音楽の時間の終了を示すと同時に、次への余韻を残します。
情緒の安定をはかります。この時、クラシックや演歌、童謡など、その日のクライアントの皆さんの構成や状況などをもとに行います。
☆ 上記をベースにセラピストが状況に合わせてプログラムを作成し、進行させていただきます。
☆ 歌詞カードや楽器がアクティビティに必要な場合は、こちらで用意いたします。